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2025年7月4日 金曜日
夏の冷房冷えに潜む“寒湿阻滞” 鍼灸での温め方
暑いこの季節、冷房の効いた室内に長時間いることで、体は知らず知らずのうちに冷えにさらされます。
東洋医学ではこのような状態を「寒湿阻滞」と呼び、冷え(寒邪)と湿気(湿邪)が体に停滞することで、気血の巡りや臓腑の働きが滞る状態と捉えます。
この「寒湿阻滞」は、単なる冷えとは異なり、むくみ・倦怠感・消化不良・下腹部の冷えなどを同時に引き起こすこともあります。
🥶冷房による主な不調
●首・肩のこわばり(寒邪による筋緊張)
●下半身のだるさ、むくみ(湿邪の停滞)
●腹部の冷え、食欲不振、軟便
●自律神経の乱れによる不眠・疲労感
鍼灸での対処法:「巡らせて温める」
1.🪡 鍼による気血の巡り改善
鍼治療で、筋緊張の緩和させ巡りを促進し、寒湿を排出しやすい状態を整えると同時に、消化器の働きもサポート。さらに、副交感神経を優位に導くことで、リラックスしやすい体内環境をつくり、自律神経の乱れや冷えによる疲労・不眠にもアプローチします。
2.🔥 温灸の活用
温灸を腹部や腰部のツボに施すことで、深部を温めつつ寒湿を散らします。とくに腹部の「寒湿阻滞」は婦人科系の不調や便通異常にもつながるため、定期的な施灸が有効です。
3.🤸🏼 自律神経の調整
寒湿による「冷え+だるさ」は、自律神経のバランスを乱しがち。鍼灸施術により交感・副交感神経のバランスを整え、体温調節機能と代謝の安定を図ります。
🏠 セルフケア
●エアコンの風は壁に当てて拡散させるなど工夫を
●腹巻・レッグウォーマーなどで「三首」(首・手首・足首)を温める
●飲食は常温〜温かいものを中心に
●就寝前にはぬるめの入浴で深部体温を整える
お困りのことがありましたらいつでもご相談ください。
龍虎道鍼灸院🐉🐯
羽瀧