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2025年6月18日 水曜日
暑さを東洋医学的観点からみると…。
こんにちは、関根です。
今日も日傘が手放せないほどの暑さですね。
この暑さが身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
東洋医学の古典には、≪暑さによる体調不良≫についての記述がいくつかあります。
例えば、『黄帝内経素問・四気調神大論篇』では、夏の過ごし方について「夏は万物が繁茂し、人も自然の流れに従うべき」と記されています。
具体的には、早寝早起き、適度な発汗、心を穏やかに保つことが推奨されています。
また、東洋医学では「暑邪」という概念があり、これは夏の強い陽気が体に悪影響を及ぼすものとされています。
暑邪は体内の気や津液(体液)を消耗し、喉の渇き、皮膚の乾燥、疲労感などを引き起こします。さらに、湿気と結びつくことで消化不良や食欲不振、下痢などの症状を招くこともあります。
【暑邪による体調不良を防ぐための養生法】
1. 水分補給の工夫🫗🍵
●常温の水や麦茶をこまめに摂る(冷たい飲み物の過剰摂取は胃腸を冷やす)
●スイカやキュウリなど、水分を含む食材を活用する
●塩分・ミネラル補給(梅干しや味噌汁でバランスを整える)
2. 食事で暑さ対策🍅🍉
●清熱・生津の食材(冬瓜、緑豆、トマト、スイカ)を取り入れる
●消化に優しい食事(温かいスープや雑炊で胃腸を守る)
●辛味のある食材(生姜やシナモン)で発汗を促し、体温調節を助ける
3. 生活習慣の調整
●早寝早起きで体内リズムを整える
●適度な発汗(軽い運動や入浴で体温調節をスムーズに)
●冷房の使い方(冷えすぎを防ぐため、室温は25〜27℃を目安に)
4. 鍼灸・ツボ刺激
●大椎(だいつい):首の付け根にあるツボで、体の熱を調整
●合谷(ごうこく):手の甲のツボで、気の巡りを改善
●足三里(あしさんり):胃腸を整え、夏バテ予防に効果的
5. 心の養生
●「心静自然涼」(心を穏やかに保つことで涼しさを感じる)
●ストレス管理(深呼吸や瞑想で自律神経を整える)
鍼灸で気血の巡りを整えることも忘れずに🐉🐯
龍虎道鍼灸院
関根🐰
2025年6月6日 金曜日
お腹に手を当ててみてください。
今あなたのお腹は温かいですか?
龍虎道鍼灸院でもお腹の冷えがある方をよく診ます。
これからの季節は汗をかくことでもお腹の冷えが強くなることもあります。
≪汗とお腹の冷えの関係≫
東洋医学では、汗をかきすぎることは「気の消耗」と考えられています。
気が不足すると、体温調節がうまくいかず、お腹が冷えやすくなることがあります。
また、冷たい飲食物の摂取やストレスによって、胃腸の働きが低下し、冷えが慢性化することも。
≪鍼灸でできること≫
鍼灸治療では、体のバランスを整え、汗の調整やお腹の冷えを改善することが可能です。以下のようなアプローチが有効とされています。
🪡自律神経の調整
汗のコントロールには自律神経が関係しています。鍼灸で副交感神経を活性化し、過剰な発汗を抑えます。
🪡血流促進
冷えたお腹には、血流を改善するツボを刺激することで温める効果が期待できます。
🪡胃腸の働きを整える
消化器系のツボを刺激することで、胃腸の機能を高め、冷えを防ぎます。
汗をかいたらこまめに拭き取ることも大切です。
時折お腹を触って、冷えていないかチェックしてくださいね。
龍虎道鍼灸院
関根🐰